ストレスフリーに生きる人の日記

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アイデアが生まれる理想郷、「三上」とは?

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ひらめきたいと思ってひらめくアイデアなんてない。

机の上、PCの前にいては、難しい。

メモ帳に書いては消し、書いては消し・・・。

実は、イデアが生まれる理想郷が3箇所あります。

理想郷とは言いますが、みんなが思い浮かべる牧歌的な楽園じゃありません。

僕にとっても、あなたにとっても、「もっとも身近な場所」です。

 

 

先に結論から

イデアをひらめきやすい場所は

馬上(ばじょう 乗り物)

枕上(ちんじょう 寝床)

厠上(しじょう トイレ)

の3箇所です。

いかにして偉人はひらめくか?

喜劇王と呼ばれたチャールズ・チャップリンは、イギリスのコメディアンであり、映画俳優、監督、脚本もこなしました。

知らない人はいませんよね。

映画界のシェイクスピア的存在です。

(彼の映画、初期は無声映画でしたが、今の私たちでも十分楽しめるものです。映画好きの私が保証します)

彼は、このような名言を残しています。

イデアは、それを一心に求めてさえいれば必ず生まれる

なるほど。

あの斬新で素晴らしい発想には、このような秘密があったのですね。

湯川秀樹(ゆかわひでき)は、理論物理学者です。中性子同士を結びつける中間子の存在を予想する論文を発表、後にある学者さんが中間子を実際に発見してその説が正しいことを立証したことから日本人初のノーベル賞(物理学賞)を受賞しました。

彼も、アイデアについてある名言を残しています。

イデアの秘訣は、執念である

チャールズ・チャップリンと何か通ずる部分もあります。

もちろん、一心に求める、執念を持って考えることが彼らのような功績に繋がっていることでしょう。

ただ、じゃあ、彼らは机にかじりついて考えていたのでしょうか。

チャールズ・チャップリンは、私たちが勉強する時のように机の上でアイデアをひらめきながら脚本を書いていたのでしょうか?

湯川秀樹も、そうなのでしょうか? 

力んではダメ

見つめる鍋は煮えません。

僕たち一般人もそうだけど、「ひらめこう」と思って良いアイデアは出てこないですよ。

逆に、特に何も考えていない、あるふとした瞬間に、「あ、ひらめいた!」なんてこと、よくありません?

(たいていはメモを取り忘れて「なんだっけ」とはなりますが)

著名な小説家に「今から新しい小説を書いてもらいます。机と椅子を用意しました。さあどうぞ。」といきなり無茶を言っても書けないのと一緒です。

僕たちだってそう。

こんな無茶ぶりじゃなくても、なかなかいい考えが出てこないと、

散歩に行ったり、不貞寝をしたり、一旦トイレに行って落ち着こうだなんて思います。

そう、それこそ重要なんです。

ニュートラルな状態でこそアイデアが生まれます。

イデアの湧き出る場所、三上

中国宋代の欧陽脩(おうようしゅう)は、政治家でもあり文学に長けた人でもありました。

欧陽脩は、文章を練る時は、三上(さんじょう)、つまり三つの場所が良いと考えました。

それが、馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)です。

馬上(ばじょう)

馬の上、つまり、乗り物です。

昔の移動手段と言えば馬だったわけですが、今で言うと電車バス自転車など。

通勤や通学なんかで乗り物に乗っているとアイデアが浮かびやすいのです。

枕上(ちんじょう)

枕の上、つまり、ベッドです。

眠りにつこうとすると、もしくは起きてすぐだと、アイデアが浮かびやすいのです。 

厠上(しじょう)

厠(かわや)の上、つまり、トイレです。

用を足す時に、アイデアが浮かびやすいのです。

三上に共通するもの

乗り物に乗っている時、就寝時(もしくは起床時)、用を足す時…

それぞれに共通しているものは?

ずばり、「ほかにすることがない時」なんです。

まあ、三上であれこれ考える人もいるかもしれませんが、たいていは、手持無沙汰。

それで良いんです。

思考の整理学という本が一時期(再?)ブームとなりましたが、僕も読みました。

著者の外山滋比古もこの三上の重要性について説いています。

ものを考えるには、ほかにすることもなく、ぼんやり、あるいは、是が非でもと、力んでいてはよくない、というのが三上の考えによっても暗示される。

外山滋比古『思考の整理学』(1986) ,筑摩書房,P174

 大事なのはこの後で、

いくらか拘束されている必要がある。ほかのことをしようにもできない。しかも、いましていることは、とくに心をわずらわすほどのこともない。心は遊んでいる。こういう状態が創造的思考にもっとも適しているのであろう。

ー前掲

 電車の中でキャッチボールはできない。

トイレの中でご飯を食べることはできない。

(便所飯をする人のことはよくわかりません)

このように、非常に緩やかに「拘束」、自分の活動が制限されていることが必要。

かつ、していることが心をわずらわすような、負の感情が沸くものであってはならない

このような状態にあれば、アイデアを閃く環境が整ったも同然です。

これが、三上なのです。

 実は、例に挙げた湯川秀樹も、一説によるとお風呂でアイデアが浮かんだとのことです。トイレやベッドではありませんが、三上と似通っていますね。あながち間違っていないでしょう。

 

ちなみに僕さんでぃ、こうして執筆しているのも、就寝時にぼーっとしてたら、ふと考えがまとまったからなのです。

忘れないうちに、熱が冷めないうちに慌てて筆を執っているのです。

 

皆さんも、通勤中やベッドの中、トイレで何か良いアイデアが浮かぶかもしれません。

三上に考えごとを持ち込むのは良いですが、くれぐれも、力んじゃだめですよ!