ストレスフリーに生きる人の日記

興味があるならやればいい。興味がないならやめればいい。

「見ちゃダメ」と言われると見たくなる現象について

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見ちゃダメ」なものって世の中に溢れていると思うんです。

R指定とかがまさにそれ。

性的な表現や暴力的な表現があると鑑賞ができないわけですね。

「Rー15(15歳未満は鑑賞できません)」なんてありましたよね?

でも、特に子供はそうですが、ダメって言われると逆に観たくなるものです。

映画だけじゃありません。

触れてはいけないスイッチ、入ってはいけないコーナーなどなど。

なぜ人は禁止されればされるほど興味を掻き立てられるのでしょうか?

 

押してはいけないボタン

小学校のころ、よく学校の非常ベルを鳴らして校内を大騒ぎさせる愚か者な子はいなかったでしょうか?

非常ベル、非常時以外は押してはいけないんです。

そう、そんなの分かりきったこと。

でも・・・。

ついつい、押しちゃう。なぜ押したかって?

校内をざわつかせたいから、みんなの注意を引きたいから。

確かにそれもあるかもしれません。

だけど、もっと理由は単純です。

押しちゃいけないから」押したんです。

禁止されればされるほど、興味が湧いてきます。押したくなるんです。

そのボタンを押した子(たいてい男の子)は女子から総スカンを食らう代わりに、男子からは英雄として崇められるのです。

「見るなのタブー」を犯す民話や昔話

有名な昔話で、「見るなのタブー」についての描写があります。

「見てはいけない(○○してはいけない)」というタブーを破ったがために、悲劇が待ち受けているというものです。

たとえば、「鶴の恩返し」がそうです。

おじいさんが助けた鶴が若い女性の姿で恩返しをする有名な昔話です。

若い女性の姿となった鶴は部屋の一室にこもって機織りをするわけです。

決して覗かないでください

そう老夫婦に言いますが、何をしているのかどうしても気になり、ある晩とうとう戸を開けてしまいます。

覗かないでと言われたのに、好奇心に負けて覗いてしまったのです。

(一説には、日に日に女性がやせ細っていくのに見かねてやむを得ず戸を開けたとも)

似たような話で「浦島太郎」がありますが、あちらの方は開けてはいけないという忠告を無視したというより、うっかり忘れていたというもののようです。

日本だけではありません。

海外でも「パンドラの箱」を開けたり、「禁断の果実」を食べたりしています。

禁止されても、好奇心は抑えられないのです!

 

実は有名な心理現象

「見ちゃダメ!」「触っちゃダメ!」「入っちゃダメ!」

そんな禁止事項をついつい破っちゃうこの心理現象、名前があります。

カリギュラ現象」というものです。

ローマ帝国の皇帝をモデルした映画『カリギュラ』が過激すぎるという理由で公開禁止になったところ、かえって反響があったことに由来します。

もっとも、日本で使われる用語でして、学術的には心理的リアクタンスと呼ばれるそうですね。

人は禁止されると、どうしてこうもそれを犯したくなるのでしょうか・・・?

 

カリギュラ現象を巧みに使ったお笑い

リアクション芸と言えば、みなさんご存じ「ダチョウ倶楽部」。

特に代表作?といえば、「熱湯風呂」ですよね。

押すなよ?絶対押すなよ?

上島さんが熱湯風呂の浴槽に手足をかけそっと入ろうとします。

それを後ろでいたずらするのがリーダー肥後さんと寺門ジモンさん。

上島さんを勢いよくドーン!と浴槽に突き落とします。

解説するのもあれですが、この芸の面白いところはリアクションです。

ただ、押すなよ?絶対に押すなよ?のフリがとっても重要。これがなければ面白さ半減どころか、笑えないすらあります。

この押すなよ?は当然「押せ」の合図なわけですが、「押すなよ?」ということで視聴者のみなさんの「押してやりたい」という好奇心を生じさせるのです。

キレのあるツッコミなんかは当然予想もしていないことなのでふいに訪れる一方通行の笑いです。

ですが、この熱湯風呂の笑いは、先が予想できるけれども「こうしてやりたい、ああしてやりたい」という視聴者みんなの期待に応える笑いなのです。

こんなところにもカリギュラ効果があるんですね。

もっとも、お約束の展開すぎて「禁止→実行」の意味が薄れている感もあります。

ただ、そうだとしても、典型的なカリギュラ効果であって、人々の興味を引く素晴らしいフリであることには変わりません。

 

香川県の子どもたちはゲームをしなくなるか?

子どものゲーム・ネット依存症を防ぐため、香川県議会は令和2年3月18日、子どものゲームやネット利用を一日60分(目安)に制限する通称「ゲーム条例」を可決しました。

全国初の試みなので、非常に注目を集め、賛否両論巻き起こりました。

筆者さんでぃは子どものころゲームばかりやっていた少年でした。でも、別に依存症というわけではありません。

お勉強はもちろんしていました。

外で友達と遊んだり、ゲームで交流をすることもありました。

本当にこんな条例必要なのかなあと、少し懐疑的な自分がいます。

ところで、この条例ができて、香川県の子どもたちはゲームをしなくなるのでしょうか?

条例ができたということで、親もそうですが、特に学校で注意喚起があると思います。

ゲームは1日60分まで!

ゲームアプリにログインをしたら、メーカーからこんな質問があるかもしれません。

あなたは香川県民ですか?Yes or No

どこまで影響があるかは分かりませんが、この条例の趣旨が子どもたちに周知されることでしょう。

でも、「ゲームやっちゃダメ」なんて言われて、自制心がなく好奇心旺盛な子どもたちは素直に従うでしょうか?

もうお分かりだと思います。

カリギュラ効果が働きますね。

それも、堂々とできなくなるから、今までは親にもオープンでゲームしていたのが、こそこそと部屋にこもってやりだすことでしょう。

と言いつつここからは条例に関する持論なのですが、

まともな家庭

→60分かどうかは別として、子どもにゲームをさせても依存症にまではさせないようにしている。

まともじゃない家庭

→もともと子どもが言うこと聞かないからこんな条例できても無意味。

ということで、結果的にカリギュラ効果で子どもたちの興味を煽るだけ煽って無責任に突き放す条例にも思えます。

どうなることやら・・・。

最近では新型コロナの関係でお外で遊べない子供たち。

ゲームしちゃいけないなら、何して遊ぶのさ?という話でもあります。

 

まとめ

カリギュラ効果は身近なところに潜んでいます。

心理テクニックでも利用できますが、悪用せず、上手に使いましょう。